大学キャンパスの都心への移転が続いております。
ここ数年だけでも下記の大学のキャンパスの移転が行われています。
2012年
武蔵野大学 武蔵野キャンパス➡有明キャンパス
2014年
実践女子大学 日野キャンパス➡渋谷キャンパス
東京歯科大学 千葉キャンパス➡水道橋キャンパス
2015年
拓殖大学 八王子キャンパス➡文京キャンパス
2016年
杏林大学 八王子キャンパス➡三鷹キャンパス
その他の大学のキャンパス移転について詳しく知りたい方はカレッジマネジメント2010をご覧ください。
大学のキャンパスでは通常数千人もの学生が生活するため、その周辺では不動産の賃貸ビジネスや飲食業等が盛んであるかと思います。このためキャンパスが移転となれば移転元では大きな影響を受けるかと思います。
このため、キャンパスのあった地元は移転に反対をすることが多いかと思います。
それにもかかわらず大学が移転を決断し実行するのは、少子化の影響で子どもの数の減少➡大学の入学者数の減少➡入学者を増やすための都心への移転というのが大きな理由かと思います。
大学に入学するのは18歳以上の子どものため、少子化の影響を受けるという意味では後の方です。それに対して12歳頃の子どもが通う中学や高校の方がより早く少子化の影響を受けるかと思います。
私立大学だけが移転して私立の中学や高校は移転しないということは考えづらいので、今後教育環境全体の都心回帰が生じるかもしれません。
そうすると不動産の一次購入者や主要賃借人である子育て世代を中心に不動産マーケットにも重要な影響を及ぼすかもしれません。