日本の時刻表(ルール)にはしっかりと何時何分に電車がくると書いてあります。そして、運用面でもだいたい時間通りに来ますよね、朝のラッシュ時以外は。
朝のラッシュ時に東京だったらだいたいどこかの路線は遅延して、それで「〇〇により遅延が発生してご迷惑を〜」というおなじみの朝の光景に出くわします。
これってラッシュ時には時刻表(ルール)通りの運用がほぼ破綻しているにも関わらず、時刻表を変えずに無理な運用を頑張って続けてしまっているいい典型だと思います。
例えばですが、日本の国は地下鉄もしっかりしているのでっていうシステムを海外に輸出してこんな状態のルールと運用を海外展開できるでしょうか?
私はまず無理だと思います。
ほぼ毎日遅延するぐらいなら普通の感覚ならルールを変えます。ルールを変えずに毎日遅れたから乗客に謝っているなんてホント面白い状況だと思います。
ちなみに欧州、例えばイタリアの時刻表(ルール)はというと、例えば7:00−9:00は毎3分ごととかっていうざっくりした時刻表になっています。これも当然きっかり3分ごとにくるなんて誰も期待していなくて、まあだいたいそれぐらいでくるかなと。
確かフランスのパリもそんなような時刻表だったと記憶しています、昔の記憶ですけど。
もちろん欧州でも長距離の列車には時刻表はあります。ただ、短距離の地下鉄だと運用に合わせてルールを長距離とはちゃんとかえているっていうこと。
これってグローバルな基準を作る時にも当てはまると思いませんか?
一方は、一度決めたルールがあると運用が困難になってもルールを変えずにあくまで頑張る人々。
もう一方は、これまでの運用が難しくなったら実態に合わせて柔軟にルールを変更する人々。
どちらの人々のルールに従いたいと思うでしょうか?こういうルール作りと変更なんかの集大成として、グローバルな基準作りとかが行われていると思うんですよ。
だから英語力とかはあまり関係ないんじゃないかなと思うんですよ。
また、これを裏付けるような話を今回の旅行からひとつ。
日本では制限速度(ルール)と取り締まりの速度がおよそ20−40km異なることが主因として制限速度を超過した速度で走る車が事実上ほぼ大半です。こんなのいい悪いじゃなくて高速道路走れば誰でもわかることです。
それに対してドイツ(アウトバーンの速度制限なしで有名)やオーストリアでは制限速度有りの区間で制限速度を超えて走る車はほとんど見かけません。なぜなら取り締まりは制限速度をちょっとでも超過したらすぐに行うからです。
その代わり高速で速度制限ありでも制限速度(ルール)は時速120kmとか100kmとか、下道でも郊外なら時速100kmとか80kmとか現実的な速度が設定されていました。かわりに街中は制限速度時速60km、40kmとしっかり調整されていました。
もしあなたが右も左もわからない外国人だとしたら、どちらの国のルールがわかりやすく生活しやすいと感じるでしょうか?
その通りです。日本のシステムやルールには寛容さが足りないですよね。で、現実には破綻してるんだけど、個人のモラルやら忠誠心やら勤勉さがカバーしてしまう。良くも悪くも。