【最終更新日2020年5月20日 当記事は随時更新】
ヨーロッパは元々はシェンゲン協定があり、加盟国同士は国境管理が行われず自由に行き来ができていました。
そのような状況もコロナの蔓延によりヨーロッパ各国及びシェンゲン協定域内への入国及び入域が2020年3月より制限されているため大きく変わりました。
現時点ではヨーロッパを自由に旅行をすることはできません。
EUの渡航禁止措置とは
EUによる渡航禁止措置は、すべての非EU加盟国国民のEU域内への渡航を禁止するというもの。長期在住者やEU加盟国国民の家族、外交官、国境を越えて活動する医療従事者、製品の配送を担う人々は除外される。
https://www.bbc.com/japanese/51939651
【2020/5/20更新】
当該処置は5月15日まで延長されており、6月15日までの延長が提案されましたが、延長するかどうかは各国に委ねられているため、一部の国ではEU域外からのビジネス関係者の受け入れを既に行っております。
そこで、いつ頃からヨーロッパの旅行が可能になる見通しであるのかと旅行前にコロナ検査が必要かまとめました。
【目次】
1.短期的見通し
2.シェンゲン域内の旅行とコロナ検査
3.日本のようなシェンゲン域外からのヨーロッパ旅行とコロナ検査
1.短期的見通し
【シェンゲン域内】
【2020/5/20更新】
5月15日までの期限が6月15日までの延長が提案されました。ただ、実施は各国に委ねられているため一部にビジネス関係者等について例外的な受け入れを開始した国もあります(旅行関連ではないため下記では記載省略)。
【ヨーロッパ各国】
【2020/5/20更新】
多くの国々の入国制限は5月もしくは6月に期限を迎え、国境を開き始めた国や6月15日に国境を開くと発表した国もあり、6月15日以降はある程度限定的ではありますが、EU域内の旅行が再開されると見込まれています。
【2020/5/20追記】
各国ごとの最新の国境再開については下記リンク先の記事が詳しいです。主要国について抜粋します。
(オーストリア)
オーストリアは既に一部の近隣国との国境は開いていますが、ドイツ、スイス、リヒテンシュタイン、チェコ、スロバキア、ハンガリーとの国境を6月15日再開予定です。
(フランス)
フランスはスイスとドイツとの国境を6月15日再開予定です。
(イタリア)
イタリアは6月3日に旅行者向けに国境を再開予定です。
(オランダ)
オランダはEU域内からの旅行者の受け入れを既に再開しています。
(ポーランド)
ポーランドは6月13日に旅行者向けに国境を開くと見込まれています。
【2020/5/13追記】
(ドイツとオーストリア)
ドイツとオーストリアは5月15日よりビジネス目的や家族に会うための入国をお互いに許可し、6月15日に国境を完全に開くと発表しました。 他のドイツ語のニュースによると6月15日以降は二国間で自由に旅行ができると報道されています。
また、EUで検討されている「クラス分け」施策が決定された場合には、特定の国との国境を開いた場合には他の同レベルの国(例えばチェコ)とも同様に国境を開くことが求められます。
https://www.thelocal.at/20200513/germany-to-reopen-border-with-austria-in-mid-june
【2020/5/12追記】
(フィンランド)
5月14日より特定のカテゴリーに属する者の入国を認めると発表しました。ただ、留学、就職等合理的な理由がある者に限定されるため自由に誰でも旅行できるわけではありません。
【2020/5/8追記】
(バルト三国)
エストニア、リトアニア、ラトビアのバルト三国の国々は5月15日よりお互いに共通の国境管理をすることに合意しました。これによりこれらの国々の市民は3か国間は自由に行き来できるようになります。
https://www.schengenvisainfo.com/news/baltic-states-agree-to-open-common-borders-on-may-15/
2.シェンゲン域内の旅行とコロナ検査
【シェンゲン域内共通】
【2020/5/13追記】
EU内での国境の再開については、「クラス分け」施策が検討されています。これはコロナの感染状況等が同レベルの国を一つのクラスとする複数のクラスに分け、同レベルの国同士で国境を再開するという方法です。同レベルの国同士で旅行を再開することで早期に観光業の復興を行おうとするものです。
https://www.theguardian.com/world/2020/may/12/eu-reopen-borders-tourists-covid-19-recovery-plan
【2020/5/6記載】
EU観光相会議にて コロナ(COVID-19)パスポート制度の創設 が検討中です。コロナパスポート所持者の健康情報、コロナの抗体情報、感染状況とシェンゲン域内を旅行可能かどうかが参照できるものになると想定されています。
Among other ideas, the EU diplomats discussed the option of creating a certificate of security in the sphere of tourism under the provisional name “COVID-19 passport”, which would refer to the health status of the owner of the document, and enable him/her to travel to the EU and Schengen States.
https://www.schengenvisainfo.com/news/eu-mulls-covid-19-passports-to-restore-tourism-industry/
【ヨーロッパ各国】
【2020/5/6記載】
(ドイツ)
海外旅行についての制限を緩めるかは将来発表するが6月14日より前ではない。
Germany’s Foreign Ministry Heiko Maas clarified that a strict warning against global travel would remain in place “until further notice,” but not before June 14.
https://www.schengenvisainfo.com/news/travel-to-europe-this-summer-possible-or-not/
(フランス)
フランスは入国者へ求めている14日間の隔離措置について、国籍問わず英国、EUまたはシェンゲン域内からの入国者は除外するとのこと。(但し旅行自体はまだ解禁されていません)
(オーストリア)
オーストリア入国者は入国前3日以内のコロナ検査の陰性結果もしくは14日間の自己隔離措置が必要であったが、それに加えてウィーン空港での190ユーロのコロナ検査を開始したとのこと。 この検査で陰性の場合には14日間の自己隔離が不要になるとのこと。
https://www.schengenvisainfo.com/news/vienna-airport-starts-offering-passengers-covid-19-tests/
(チェコ)
チェコは7月に全面的に近隣諸国に対して国境を開けるかもしれません。 そのなかで特にオーストリア、スロバキアとの国境再開が先行する可能性があります。 国境が開けばチェコと同様に状況のいいハンガリーやブルガリア、バルト三国にも旅行に行く機会ができるかしれないとのこと。
(ギリシャ)
【2020/5/8更新】
最も観光の再開に積極的な国で今年の7月1日から海外旅行を再開を目指しているとの報道があります。
https://www.cnn.co.jp/travel/35153447.html
(ハンガリー)
現時点では再開時期及びコロナ検査の有無は未定です。
3.日本のようなシェンゲン域外からのヨーロッパ旅行とコロナ検査
【シェンゲン域内共通】
【2020/5/13追記】
現在6月15日までの延長が提案されていますが、EU非加盟シェンゲン協定加盟国のアイスランドが6月15日からシェンゲン外からも旅行者を受け入れると発表しています。
https://www.schengenvisainfo.com/news/iceland-to-allow-travel-under-certain-conditions-from-june-15/
シェンゲン域内への域外からの旅行が9月に再開される場合には、コロナ検査で陰性であることが求められる模様です。
COVID-19 Test Results and Later on Vaccination Might Be Required for Schengen Visa Application
“When the Schengen Borders open up in September, if they do, Schengen Visa applicants may need to submit a Coronavirus test that has resulted negative, taken within the last two weeks prior to the visa application.The traveller may be required to take a new test before travelling to the Schengen area, as to make sure that he/she has not been infected in the meantime,” the source said.
【ヨーロッパ各国】
【2020/5/20追記】
(ギリシャ)
ギリシャは早ければ7月1日より国際的な旅行者を受け入れると見込まれていますが、EU域外からの旅行者も渡航可能かは正式に発表されてはいません。
https://www.theguardian.com/travel/2020/may/18/europe-holidays-which-european-countries-are-easing-coronavirus-travel-restrictions-lockdown-measures
【2020/5/13追記】
(アイスランド)
EU非加盟、シェンゲン協定内のアイスランドは6月15日以降、日本のようなシェンゲン外の国からも旅行者を受け入れると発表しました。
なお、入国者は14日間の隔離、入国時のコロナ検査、もしくは自国でのコロナの検査記録の提示のいずれかを選択できます。さらに追跡アプリのインストールが求められます。
https://www.schengenvisainfo.com/news/iceland-to-allow-travel-under-certain-conditions-from-june-15/
(クロアチア)
シェンゲン外のEU加盟国であるクロアチアは今年の夏からの観光客の受け入れに積極的です。
https://www.total-croatia-news.com/travel/43298-croatia-corona-travel