世界には公式にデジタルノマド用のビザのある国があり、その国のリストを書きたいと思います。
デジタルノマド用の公式ビザのある国リスト(ビザの期間と要求される最低収入ライン)
カリブ海
・バルバドス(1年、50,000USドル/年)
・バミューダ(1年、生活に十分な額)
・アングイラ(1年、不明)
ヨーロッパ
・エストニア(1年、3,500ユーロ/月)
中東
・ドバイ(1年、5,000USドル/月)
コーカサス
・ジョージア(1年、2,000USドル/月)
実施予定/途上
カリブ海
・アルバ(現時点では90日間のみ、不明)
ヨーロッパ
・クロアチア(2021年導入予定のため期間・金額未定)
上記のリストの国々はノマド用の公式のビザがある国々です。
一方これらの国以外にもバリ島やタイといったノマドワーカーに有名な場所もありますが、これらの場所では公式なノマド用のビザはありません。
上のリストを見ると日本人には馴染みのないカリブ海の国々が多いですが、カリブ海の国々に共通する特徴として、一年を通じて温かい島国である一方、高い生活費と移動の不便さが挙げられます。
コーカサスのジョージアについては以前、地政学的リスクが高いと書きましたが、実際に先月より隣国でアルメニア・アゼルバイジャン戦争が始まっていますので現時点で移住するのは安全面からは避けた方がよいかと思います。
ただ、生活コストと要求される収入水準は世界最安レベルのため、戦争が落ち着けば面白い国かもしれません。
中東のドバイのノマドビザは2020年10月に発表されたばかりの最も新しい国です。中東で唯一実施する国であるため面白い面もありますが、ノマド実施国の中では最も高い収入水準が要求されます。
一方、ヨーロッパの国々としては既に実施されているエストニアの他に2021年初頭にも制度が導入される見込みであるクロアチアがあります。
エストニアは現時点ではEUで唯一デジタルノマドビザの実施国であり、IT産業のすそ野が広いことでも知られています。ただ、北国であるため冬の冷え込みは過酷であるかもしれません。
最後に紹介するのがクロアチアです。
デジタルノマドの世界で最も注目されているのがこのクロアチアです。クロアチアは物価が安く、温暖な気候で綺麗な海があり、美食の国として知られています。
また、数年内にはヨーロッパ内の移動が自由になるシェンゲン協定にも加盟すると見込まれています。
一方、弱点としては、現時点ではまだまだデジタルノマド用のインフラは発展途上であることが挙げられます。
以上のデジタルノマド実施国を紹介してきましたが、実際にヨーロッパのハンガリーに住む私として注目しているのは隣国のクロアチアです。
クロアチアはデジタルノマド界で新たなホットスポットになると予想しています。
参照:
COUNTRIES WITH DIGITAL NOMAD VISAS: THE COMPLETE LIST
https://www.traveloffpath.com/countries-with-digital-nomad-visas-the-complete-list/