日本だとオムツをさせることが一般的なのでせいぜい紙オムツか布オムツかという選択肢しかそもそも頭に浮かばないかと思います。
ところが隣国の中国では伝統的に紙オムツは使われてきませんでした。代わりに布オムツを使うのではなく、オムツを使わない、オムツ無し文化なのです。
オムツを使わなかったら赤ちゃんの服が汚れてしまうのでは?と思うかもしれませんが、赤ちゃんと子どもは股のところに大きな穴の空いた服を着ているので服自体はあまり汚れないようになっています。
私も10数年前に中国の北京や上海に住んでいた頃は、よく穴の空いた服を着た子どもが道を歩いていたりトイレ以外で用をたしている場には山のように遭遇しました。
当時はびっくり仰天しましたが、最近子どものオムツ交換を日に何回もするようになり、中国のオムツ無し方式は自分で採用することはないけれども、あれはあれできっと合理的な解決策だったのだろうと思うようになりました。
なかなか絵で見てみないとオムツ無しがイメージできないかと思いますので、そういう方には下のサイトが参考になります。
(参考)過酷! 中国のトイレトレ。(挿絵有り)
http://ameblo.jp/y–u–m/entry-10572633613.html
最近でこそ、中国も都市部の夫婦を中心に紙オムツが普及しだしていますが、中国では伝統的にオムツ無しが一般的だったので子どもが道ばたで用を足してしまうのは赤ちゃんが泣くのと同じぐらい当然なことと考えられていたわけです。
ただ、文化の違う香港人や日本人からすればこれはビックリするような風習なわけで、中国大陸の方(特に古い風習の残る田舎の方々)が他の国や地域に行った時に、中国人は(中国人としては一般的なことを行っているつもりなのに)マナーが悪いと言われたりするんだろうなと、ふと思いました。