私はハンガリーに会社を設立しましたが、まずはハンガリーの外資規制と会社種類について書きたいと思います。
ハンガリーでは「100%による外資出資も可能」です。
(引用:JETROハンガリー外資による規制)
また、会社設立とともに重要なことが、将来の不動産投資を見越して、外国人が土地を所有できるかです。
ハンガリーでは「農地以外の土地は、取得、所有とも可能である。」
(引用:JETROハンガリー外資による規制)
但し、ハンガリーでは会社設立及び土地の取得において弁護士の関与が必須となります。
このため、ハンガリービジネスイコール現地弁護士選びといっても過言ではありません。
次にハンガリーでの会社の種類ですが、
・合名会社(Kkt.)
・合資会社(Bt.)
・有限会社(Kft.)
・株式会社(Zrt.非上場の場合)
の4種類がありますが、外資が現地法人を作る上で利用されるのは、有限会社(Kft.)か株式会社(Zrt.)のいずれかが多いです。
日本法人の現地法人の大半は有限会社(Kft.)であり、私が知る限り株式会社(Zrt.)方式を採用したのはスズキの現地法人であるMagyar Suzuki Zrt.ぐらいかと思います。
私が2019年1月2日に設立した会社もKft.です。
このため、以下はKft.の会社設立について書きたいと思います。
会社の設立においては定款を定めます。
定款記載事項は詳しくはKPMGハンガリー投資ガイドP25をご覧ください。
会社設立のための登記は電子的方法に統一されており、この送信は弁護士のみ行うことができるため、ハンガリーで会社設立する上では弁護士の選任がとても重要となります。
Kft.の最低資本金は300万HUF(約111万円、1HUF=0.37円換算)と少額です。
出資は外資100%が認められています。
取締役は外国人のみが可能であり、私の設立したKft.では日本人である私1名が取締役です。
会社の設立には住所が必要のため、不動産の契約もしくは弁護士等が提供するサービスへの契約が必要となります。
会社への登記は1週間程度で登録可能です。
なお、Kft.の登記にかかかる費用は無料です。弁護士費用と翻訳費用のみで会社を設立することができます。
なお、最低資本金として必要な300万HUF(111万円)ですが、会社について詳しい方ならわかるかと思いますが、資本金とは単なる自由に使える預金であるため、会社のためであればその使い道は制約されません。
他の国でビザ取得時に要求されるようなビザの期間は全く下せない預金とは全く意味が違うのです。
世の中にある海外情報には、外務省、JETRO等も参考になりますが、こと投資ガイドに関してKPMGの投資ガイドが抜きんでています。
「国名+投資ガイド」で検索するとKPMGの主要な国の投資が表示されるかと思いますので是非参考にしてみてください。
(参考)