日本と核のはなし

日本と核のはなしCool Samurai Blog
最近日本も核武装するべきか否かという議論が
急に増えてきたのでちょっと日本と核兵器について考察してみます。

アメリカ等の海外でも2年ほど前からそういった論調がみられるとのこと(本日の日経参照)

まずはじめに
どれだけの国がどれほどの核兵器をもっているか(18年度防衛白書より、核ミサイルには潜水艦分も含む)
アメリカ 核ミサイル982基  長距離爆撃機114機
ロシア  核ミサイル758基 長距離爆撃機80機
イギリス 核ミサイル58基
フランス 核ミサイル64基
中国   核ミサイル818基

各国が何発持っているかはここでは省略します。なぜなら核兵器は撃てずに自国で誤って爆発しようものなら非常に困るシロモノで、撃てて何ぼのものだから。
自分の国で爆発させてもしょーもないわけで、当たり前のことですが、標的となる国に運ぶ手段が必要でそれが最も脅威だから。

つまり、長距離爆撃機で運ぶというなんとも前世代的な方法を除けば(万が一途中で撃墜されたら非常にまずい、せいぜい相手の航空勢力を壊滅させた後のじゅうたん爆撃用?、核のじゅうたん爆撃なんて地球滅んじゃうでしょうね)、核とミサイルは表裏一体、ミサイル技術がなければ核なんて持っていてもほとんど役たたずなわけです。

逆に言うとアメリカと日本が進めている
弾道ミサイル防衛システムこそ、核のバランスを崩してしまうわけで
中国がめちゃくちゃ文句を言うのも納得なわけです。
核兵器をもっていない状態の日本としては弾道ミサイル防衛システムに力を入れるのは最も効果的な抑止力なわけです。

それでは本題の日本と核兵器について
まずは核兵器を作れるんでしょうか?

核爆弾を作るのに必要なウランの量は?(参照:http://www.gensuikin.org/
国際原子力機関(IAEA)の保障措置では、非核保有国が最初の1個目の核爆弾を作るのに必要な量を「有意量」として規定している。これは、工程でのロスなどを十分に見込んだもの。
ウランの有意量は、25kg。(プルトニウムは、8kg)

ここで、日本の持っているプルトニウムの量(参照:原子燃料政策研究会、ウランは省略)
日本国内5,923kgPu
海外保管分37,852kgPu
合計43,775kgPu

ということはプルトニウムからだけでぶっちゃけ何個つくれるんでしょうか?
43,775kg÷8kg=約5,471発

と、けっこうな量が作れるようです。

ところで日本には長距離爆撃機はあるのでしょうか?
ありません。長距離どころか単なる爆撃機もありません。
というか空母もありません(長距離爆撃機は空母から飛べませんが。。)。

じゃあ、ミサイルは。。。
弾道ミサイルはありませんが、衛星を打ち上げるミサイルはありますよね、じゃあその違いは?

ミサイルと衛星用ミサイルとの比較はWikipedeiaを見ると
「宇宙ロケットとの違い
弾道ミサイルと宇宙ロケットとの基本的な構造の差は少ない。大雑把に言えば、大型の弾道ミサイルから弾頭を外し、代わりに小型ロケットを追加してやれば衛星打ち上げが可能になる。実際にロシア等では老朽化したICBMを改造して小型の衛星打ち上げを請け負う事が行われているし、近年では北朝鮮がテポドン発射を衛星打ち上げの為と主張した例がある。逆に、日本が衛星打ち上げ用に開発したロケットが弾道ミサイルに転用可能との指摘もある。

しかし原則的に平時に商業目的で打ち上げられる宇宙ロケットには弾道ミサイルのような即応性は求められず、燃料注入に時間のかかる液体水素等の低温燃料や酸化剤が広く用いられている。サイロや車両、艦船等に何時でも発射可能な状態で保管せねばならず、固体燃料が主に用いられる弾道ミサイルとはこの点で違いがある。

求められる性能も、宇宙ロケットは比推力や経済性等であるのに対し、弾道ミサイルは即応性やメンテナンスの容易さ等となってくる。自然、設計思想も異なってくる。

このような理由から、宇宙ロケットを安易に弾道ミサイルと同一視する事は出来ない。ただ、日本のM-V(注:2006年7月廃止決定)のように弾道ミサイルで一般的な固体燃料を用いたロケットも多く、両者はやはり極めて近い存在だともいえる。」
との記載があります。

以上のように、われらが日本は
核兵器に必要な核の材料とミサイル技術を有している
ので核兵器を保有することは十分可能なようです。

まあ、必要になればすぐに作れるわけだから、既にひそかに作ったりとかはないでしょう(万が一公になったら大問題だから)。。。

みなさんどう思いますか?



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