この年末年始に思いっきりハマったのが11世紀頃の北欧のバイキングをテーマにしたコミック、ヴィンランドサガです。
それほどメジャーなコミックではないので知らない方が多いかと思いますが、Amazonレビューを見てもわかるとおり一部では絶大な人気を誇るコミックです。
フィクションではあるものの実際の歴史上の人物が多く登場するため、読み進めるうちに当時の歴史に大変興味を持ちました。
主人公であるアイルランド人のバイキングのトルフィン(Thorfinn)やその他の登場人物、例えばトルフィンを気に掛けて各地を訪ねたレイフ(アメリカ大陸(Vinlandヴィンランド)に歴史上初めて到達したといわれる)も北欧の実在の人物をモデルにしています。
ヨーロッパ旅行が好きな方であればその国々の歴史を知るとより楽しめるかと思いますので、旅行好きな方にもオススメです。
ただ、 バイキングがテーマの話で流血や略奪もあるので万人に勧められる話ではありませんので、好き嫌いはわかれるかと思います。
歴史物は好きだけどメジャーどころの日本の戦国時代や三国志はもう読み飽きていて、そろそろ目新しい他の地域の戦記ものを読みたい方なんかは読んでみてもいいかもしれません。
また、このヴィンランドサガを読む少し前に紀元前50年頃のカエサルが書いたガリア戦記を読みましたがこちらも戦記としてはお勧めです。
ガリア戦記はローマ人のユリウスカエサルが当時フランスやドイツにいたガリー人(ケルト人)やドイツにいたゲルマニア人らを征服する自伝です。
ヨーロッパの歴史に興味がある方であれば先にガリア戦記を読まれるのもいいかもしれません。一応ラテン語で最も名著と呼ばれている書籍です。
時系列でいうと、
ガリア戦記は紀元前ごろにローマ人がヨーロッパを征服した話であり
ヴィンランドサガは11世紀ごろに今度はデーン人(デンマーク人)等の北欧のバイキングがヨーロッパ中を荒し回る時代の話という関係にあります。